あ と が き
「物忌み」から始まった、泰継×花梨のゲーム第四章前半の連作が、ようやく完結いたしました。
このシリーズは、元は2005年の生誕企画用に作ったお話で、大筋はほぼ当初作成したままだったりします。「二次創作の原点とも言える、原作の穴埋め的なお話を作ろう」というのが当初の目標だったのですが、「物忌み」のあとがきに書いた通り、予定外な展開もありました。一番の予定外は、「積極的過ぎる花梨ちゃん」だったりします。「普段書いている花梨ちゃんよりも、この話の花梨ちゃんは前向きで行動力がありそうだなぁ」と思いながら書いていました。告白も、本当は泰継さんからする予定だったのに、彼が考え事をしているうちに先にしてしまうし。おまけに、エンディングも迎えていないのに、「京に残ります」宣言まで……(^^; これは継さん勝てないわって、私も思ってしまいました(笑)。
また、泰継さんが人になり、花梨ちゃんへの想いが成就するまで見守る天狗さんと泰長さん、そして二人の恋を応援する泉水さんも書きたいと思っていたので、書くことが出来て満足です^^ 泰継さんと花梨ちゃんが京を去った後、泰長さんと泉水さんは仲良くなりそうですね。八葉の務めを終えた後、泉水さんが出家したとしても、二人の交流は続きそうな気がしています。
まだ西の札も入手していない段階で、自分たちの将来を決めてしまった気の早い二人(ちなみに、この流れも完全に予定外!)。これから京を救わなきゃいけないのに、こんなにラブラブしていて良いのか?、等、突っ込みどころ満載な話ではあるのですが、最後まで書けて良かったです。
本編は完結しましたが、このシリーズには番外編があります。今のところ、お題「酔」と「迷惑」の二作の予定です。
読んで下さった皆様、ありがとうございました!