泰継さんの大切な恋第一段階を二度目に見た時考えた話が元になって出来たお話です。
当初は和泉版「継花お互いの気持ちを知るノ巻」でしたので、こんなに長い話ではありませんでした。それが時間を三章の終盤に設定したせいか、泰継さんが勝手にぐるぐると悩んでくれまして、なんだか終わってみると「泰継さんは何故人になりたいと思うようになったのか」という話になっていますね。まるで某妖怪人間のように「人になりたい」と何度も言ってますし(笑)。そして式神を使って、現代なら犯罪になるようなこともしていたり…(のぞきとか盗聴とか…)。
私は泰継さんの大切な恋イベントが一番好きなのですが、大切な恋イベントを見るたび、毎回思うことがありました。第三段階の泰継さんの台詞を聞いていると、私には何だか恋愛というより、まだ八葉の役目として言っているような気がしてならなかったのです。彼の場合、八葉の役目は長年探し求めた末に得られた自らの存在意義なので、他の八葉に比べて八葉の務めを果たすことに重きを置いていたのではないかと思うので。その気持ちのまま第四段階を見ると、どうしても泰継さんが突然花梨ちゃんへの想いを自覚したような気がしてしまって…。何となくそれが気になって仕方がなかったので、第三段階と第四段階の間に起きた出来事を、自分で捏造してしまいました(笑)。
しかし、お互いの気持ちを知って幸福の絶頂にある二人、この後あの火之御子社のイベントを迎えることになるのですよね。まるで鬼のような設定(笑)。ゲームの恋愛イベントを創作の題材にするのは難しいので(台詞をそのまま使うわけにもいかないし)、恐らく私が第四段階のイベントを描いた創作を書く事はないだろうと思います。でも私の頭の中では、うちの花梨ちゃんは多分火之御子社で泰継さんに「京に残りたい」と告白しているのではないかなあ、というイメージはあります。泰継さんは「すべてが終わった時に、私から」とか言って、EDで現代行きを希望しそう…。言動が読み易いですね、うちの継×花は(笑)。
読んで下さった皆様、ありがとうございました!
【追記:2005.6.28】
この創作のイメージイラストを芙龍紫月様が描いて下さいました。
こちらからどうぞ。