あ と が き
おまけイベント「はるたどり」をベースにした、花梨とシリンのお話、シリン視点です。同じくエンディング後を扱ったおまけイベント「京の小正月」の内容も少し絡ませてみました。
ツッコミ広場で書いたツッコミをネタに、お題創作として仕立ててみようと書き始めたものなので、当初の予定では花梨視点のギャグでした。でも、書き始めて続きを書かずに何年か放置している間に、新年を迎えた後のシリンをメインに書きたくなったので、プロットを変更。結局今の形に落ち着きました。
ゲーム本編で、アクラムに見捨てられたと知った時のシリンがすごく可哀想で……。それまで敵だったことも忘れて、彼女の幸せを祈ってしまいました。だから、PC版で初めて「はるたどり」のシリンを見た時、アクラムが去った世界でも彼女が前を向いて生きていることを知って、嬉しかったことを覚えています。「はるたどり」より時間軸が前に当たる「京の小正月」では、シリンはまだアクラムのことが忘れられず、苦しんでいるように見えましたから。
そんなシリンを救ったのは、やはり花梨ちゃんの言葉だったのではないかと思います。あの時代、女が一人で生きて行くのは大変だと思いますが、シリンならきっとしたたかに生きて行けるでしょうね。できればアクラム以外の人と幸せになれたら良いんでしょうけど、一途にアクラムを想い続けるシリンも好きなので、いずれにせよ彼女らしい人生を歩んで欲しいなと思います。
読んで下さった皆様、ありがとうございました!