あ と が き
お題「嘘」の続き、花梨ちゃんサイドの「理由」と同日の、北山での泰継さんと天狗さんのお話です。この話のラストシーンが、ちょうど「理由」の第四話に続くような構成になっています。
ゲームの泰継さんは、大切な恋第四段階のイベントの朝、「近いうちに消えるかもしれない」と花梨ちゃんに告げた後、花梨ちゃんに「それはかなり危ないんじゃ…」と言われても、「そうかもしれないな」と他人事のような態度でやたら冷静でしたが、実際に神子への想いを抱いていたなら、自分が消えるという事実をそんな冷静な態度で受け入れられないんじゃないか――そう思って作ったお話でした。
力の補充も出来ず、消えるのを待つしかないと悟り、絶望する泰継さんを救うのは、やはり花梨ちゃん以外にないでしょう。うちの場合、天狗さんと泰長さんと泉水さんが後押ししてくれそうです。
同じ“み”で始まるお題なら、「水」よりコトノハイロイロの「水鏡」の方が相応しいような気がしなくもないですが、難題クリアとしておきます(笑)。
読んで下さった皆様、ありがとうございました!