あ と が き
この話を最初に書こうと思ったきっかけは、メッセージポストカードの九段&村雨のイラストのシチュエーションがあまりにツボだったから――だったりいたします(笑)。あのイラストは村雨さんの部屋でのワンシーンだったので、九段さんがハイカラヤを訪れるところから話を始めようとプロットを作り始め、視点をマスターに持ってきたところ、「マスターから見た九段さん」と「マスターから見た村雨さんと九段さんの関係」というテーマにも惹かれまして、こんな形にまとまりました。ゲームのトレジャーボックスの特典CD「華麗ナル献立(メニュウ)」収録の帝国軍側ドラマと玄武組の配信ノベル「瞳に宿るのは」もネタとして使わせて頂いています。
ゲームの三章の半ば過ぎ、八月初旬の設定となっています。花火大会の直前くらいですね。そのため、マスターも村雨さんも、自分たちがこれから起こそうとしている行動が、相談役として帝国軍に協力している九段さんとの関係に大きな変化を齎すであろうことを知っているのですよね。それでも自分たちの信念を貫くわけですけど、村雨ルートでダリウスに九段さんの力を借りると告げた時の村雨さんの言葉を見る限り、最終的には九段さんと協力することになるのを予測していたのではないかなと思えます。なんだかんだ言って、九段さんの性格を誰よりもよく理解している村雨さん。この二人の関係は本当に良いなあと思います^^
読んで下さった皆様、ありがとうございました!