あ と が き
「幸せのかたち」のお師匠サイドの話として作ったお話です。そして、泰継×花梨の「雪花」に繋がる話でもあります。「幸せのかたち」の元ネタを作った頃(つまり、サイト開設前ですね)からあった話にもかかわらず、形にするのに随分と時間がかかってしまいました。
これは、元々は晴明様と龍神様と白虎組のみが登場するお話で、他の八葉は登場する予定ではなかったのです。でも、最近地玄武×神子カップルを見守る周囲の人々というシチュエーションに嵌っていたので、書いているうちにいつの間にか京側八葉勢揃いの話になっていました。
お師匠に声を掛けた桜の木は、実は「雪花」に出て来た安倍家の離れの庭の桜と同じ木です。そんな訳で、最後のシーンの晴明様は、離れの庭の桜にシンクロしているのです。後に晴明様が左大臣から譲り受けた桜は、安倍家の離れの庭で百年間過ごした後、泰継さんと花梨ちゃんが暮らす三条の屋敷の庭に移植されるのでした。晴明様はこの木霊を式神として使っていそうな気がします。
読んで下さった皆様、ありがとうございました!